local_cafe No.007 Ese día va a llegar Agustín Pereyra Lucena 1975 枯れた音楽を聴きたい。インドネシアの珈琲をのみながら、チョコレートがかかったプレッツェルをほおばる。ほのかに塩味がきいている。いい塩梅だ。そう、塩梅がだいじ。大げさな表現や、大味な演出がどうも苦手になってきて、色の希薄な、しかし円熟した技術のある、そんな音楽を流したいと思うようになった。Agustín Pereyra Lucenaには母がいなかった。どうしようもない喪失が、淡々とした、無常観のあるタッチを生んだのだろうか。英〈Far Out Recording〉が彼の音源を再編している。2019年、つまり時代の代わり目を前に逝去。Ese día va a llegar、だれしも、その日はやってくる。
umbrella No.006 Sensational meets kouhei Sensational Meets Kouhei 2006 狂気的な夜。それは誰もが逃れられない。元Jungle Brothersのメンバーで、ローファイかつ狂気的なフロウで知られる Sensational と、大阪在住で世界的な電子音楽家である Kouhei Matsunaga(NHK’Koyxen) が、物理的な距離を超えて共鳴した作品。 Sensationalがツアーで来日した際、一日で作り上げたらしい。フリスタやんけ。アルバムをどこを切っても金太郎飴のようにノイジーで幻影的なヒップホップ曲がながれてくる。半分くらい聴けばちょうどいい。90年代からエクスペリメンタルヒップホップをリリースしていた〈WordSound Recordings〉より。
brightness_7 No.005 THE SEASON FEBB 2014 FEBBについて書いた記事が、旧Donuts.でも人気があって、ずっとアクセスが続いていた。JJJも他界して、Fla$hBackSもKid Fresinoだけになった。月日は過ぎる。「言葉はノイズ」から始まるこのアルバムは、ラッパーとして優れていたFEBBが残した偉大なアルバム。DEV LARGEもあの10年でベストのヒップホップアルバムだと言っていた。もう10年も経ったのか。RIPも込めて、聴き返そう。想いは残ってる。生きようと思う。晴れの日に散歩しながら聴きたいアルバム。
local_cafe No.004 The Orange Juice Orange Juice 1984 横須賀文學會が始まった同じ日、〈圏外書房〉を訪れていたキハラさんに教えてもらったアルバム。スコットランドのバンド。サリー久保田さんがエドウィン・コリンズの髪型を真似しようとしたが、似合っていないと美容室のおっちゃんと笑いあったと言う。ダブ的な処理がところどころにあるなと思ったら、デニス・ボーヴェルがプロデュースに参加していた。晴れの日に、車に乗って聴いたら気持ちいいだろうと頭に浮かんだが、やすきは車の免許を失効していた。
bedtime No.003 La Mia Vita Violenta Blonde Redhead 1995 2026年初頭、上町の〈圏外書房〉にて、横須賀文學會のはじまりに立ち会った。會長の光さんは、ゼロのメタファーとして剃髪の儀を執り行う。やすきはバリカンで頭を剃るのを手伝った。初めてのことだった。光さんが持ってきた「至」という日本酒を飲みながら、音楽談義をした。光さんがおススメのインディーロックバンドで、日本人女性と双子のイタリア人兄弟によるバンド。〈Numero Group〉からの再発。ジャズっぽい不協和音。キーキー叫んでる。狂おしい夜に。
wine_bar No.002 Session KIKUMARU 2025 Kandytownの活動停止から2年。所属していたKIKUMARU、セッションがテーマのEP。アコースティックなビートに、成熟したラップが心地いい。生楽器かサンプルかわからないけど、響きがやさしい、とても。東京・福生のレゲエディージェイ、前嶋貫太郎とケンチンミンの共演曲、フロウとポエトリーを行き来している。Kandytownにあった一貫した哀愁がメロウに変換されてて。Gagleを思い出すなあ。