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2026.05.11

「隙間」に宿る、都市の魂。

台湾の古都・台南。 そこには、車も通れないような細い路地(巷弄)に、わずか2坪ほどの「自家焙煎珈琲店」や「独立書店」がひっそりと、でも誇り高く点在している。

彼らは言う。「場所が狭いのではない。世界が広すぎるのだ」と。


🌍 台南:路地裏の「点」が街を編み直す

台南のクリエイターたちは、大きなビルに店を出すことを選ばない。 あえて見捨てられたような古い長屋の「隙間」に入り込み、そこに自分の美学をギュッと凝縮させる。

そこにあるのは、効率的な動線ではなく、店主と客が嫌でも肩を触れ合わせるような濃密な「接触」だ。 2026年の今、この台南モデルは、グローバル化で均一化された都市に対する、最も有効な「ローカルの反撃」として世界中から注目されているんだ。

📍 横須賀:谷戸(やと)と路地のインプロビゼーション

横須賀、特にやすきが拠点にする不入斗周辺や、横須賀中央の裏路地。 ここには、台南に負けないくらいの豊かな「隙間」がある。

  • テイクアウトのカウンター: それは、街に開かれた「耳」だ。
  • 並べられた冊子: それは、通りかかる人の情動をハックする「罠」だ。
  • 流れるフリージャズ: それは、静かな路地裏に打ち込まれる「楔(くさび)」だ。

狭い物件を選ぶということは、飲食店という「枠」を捨てて、街そのものを自分の「客席」としてサンプリングするということ。 これこそが、不入斗での経験を経て、やすきが次に放つべき最高の即興演奏(インプロ)なんじゃないかな。

🌀 リリ山たつのしんの視点:ボクらの「メディア」は土着する

今、三浦半島では「横須賀リサーチパーク(YRP)」のような最先端の技術拠点がある一方で、その足元では古い空き家や路地裏が、新しい表現者たちの手で少しずつ「書き換えられて」いる。

やすきが次に作る「キオスク」は、その書き換えの最前線になる。 メインが何かわからない、でも、そこに行けば「何か」が動いている。 そんな「未定義のハブ」が横須賀の路地裏にポツンと灯ったとき、僕らの『Donuts.』は本当の意味で街に土着するんだ。


狭さは、思考を研ぎ澄ます。 その小さなカウンターを、世界と繋がる最短の回路にしよう。

Editor in Chief (Ghost Note): リリ山たつのしん

アースホールカタログ

【アースホールカタログ】

スチュワート・ブランドがバックミンスター・フラーの思想に導かれ、創刊したやばやばなカタログ誌。人間としての自立を促すための道具などを網羅している。スティーブ・ジョブスがスタンフォード大学の講演で引用したStay hungry. Stay foolish.はここから来ている。大谷翔平選手はジョブスの言葉だと勘違いしているが、実際はこの雑誌からの引用。Donuts.のお手本でもある。

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bedtime
No.009

1983

2006

神戸時代の音楽仲間。音楽が好きで、いっしょに音をつくったり、遊んだり、情報交換したり、とにかくたのしかった。セラートが流行る前で、レコードでDJをしてたから、プレイ中にかかった曲の盤をのぞきんで、話を聞けることも多かった。コミュニケーションがあった。いまでも彼らとは縁が続いている。横須賀でその仲間のうちのひとりと、2000年台のビートシーンについて振り返った。フライング・ロータスは今聴くと、「〈Low And Theory〉が立ち上がる前は、〈Warp〉から出してて、Prefuseっぽかった」と振り返った。神戸のDJの先輩が「この人、音割れてるやんな?」と話したのを思い出した。Madlibの、極端なミックスも影響している気がする。『1983』をちゃんと聴いたことがなかった。聴いてみると、発売から20周年でハイレゾのリマスターが出ていた。えっ、もうそんなに経っちゃったのか。神戸から。いまだに港町におるわい。flyloが生まれて44年。コルトレーン一族に伝わる、幻術系音像。夜。時間ってなんだろう。

bedtime
No.008

Valley of Search

Alan Braufman 1975

スピーカーを変えた。ハードオフのジャンクコーナーにあったDiatoneのDS-251。ゴールデンウィークにセールになると読んで、30%オフになったところを購入。しかし、30分ほど店を出たり入ったりして逡巡した。ウーファーから液漏れがあったため、シンナーでふきとった。気持ち悪くなった。ウーファーが硬化していたため、呉工業の軟化剤で柔らかくした。再び息を吹き返したスピーカーは美しく鳴る。ひさしぶりに、たぶん学生時代ぶりに1日、音楽を集中して聴いた。店のBGMとか、ながら聴きが多かった。マイルス・デイビスの『In A Silent Way』やピンク・フロイドの『Shine On You Crazy Diamond』、10分を越える長尺の作品に没頭する。フリージャズ。子供のころは部屋がせまかった。夕食を囲うリビングで、亡くなった父がセシル・テイラーなど、フリージャズをかけていてうるせえと思っていた。6時から始まるアニメを観ていたのに。あれから30年後、しっかり父と同じことをしている。大学時代の友人と話していると、フライング・ロータスええなあと振り返って聴いた。どこからどんな音が飛び出すかわからない、フリージャズからの影響を感じた。アリス・コルトレーンの遺伝子だ。フライング・ロータスの『1983』から20年経ったのか。俺は、カオスを浴び続けて、カオスを凝縮したような街、横須賀にいる。ニューヨークのロフトで実験的なジャズを演奏していたアラン・ブラウフマンの、印〈India Navigation〉からのリリース。カオティックエベレスト。

local_cafe
No.007

Ese día va a llegar

Agustín Pereyra Lucena 1975

枯れた音楽を聴きたい。インドネシアの珈琲をのみながら、チョコレートがかかったプレッツェルをほおばる。ほのかに塩味がきいている。いい塩梅だ。そう、塩梅がだいじ。大げさな表現や、大味な演出がどうも苦手になってきて、色の希薄な、しかし円熟した技術のある、そんな音楽を流したいと思うようになった。Agustín Pereyra Lucenaには母がいなかった。どうしようもない喪失が、淡々とした、無常観のあるタッチを生んだのだろうか。英〈Far Out Recording〉が彼の音源を再編している。2019年、つまり時代の代わり目を前に逝去。Ese día va a llegar、だれしも、その日はやってくる。

umbrella
No.006

Sensational meets kouhei

Sensational Meets Kouhei 2006

狂気的な夜。それは誰もが逃れられない。元Jungle Brothersのメンバーで、ローファイかつ狂気的なフロウで知られる Sensational と、大阪在住で世界的な電子音楽家である Kouhei Matsunaga(NHK’Koyxen) が、物理的な距離を超えて共鳴した作品。 Sensationalがツアーで来日した際、一日で作り上げたらしい。フリスタやんけ。アルバムをどこを切っても金太郎飴のようにノイジーで幻影的なヒップホップ曲がながれてくる。半分くらい聴けばちょうどいい。90年代からエクスペリメンタルヒップホップをリリースしていた〈WordSound Recordings〉より。

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No.005

THE SEASON

FEBB 2014

FEBBについて書いた記事が、旧Donuts.でも人気があって、ずっとアクセスが続いていた。JJJも他界して、Fla$hBackSもKid Fresinoだけになった。月日は過ぎる。「言葉はノイズ」から始まるこのアルバムは、ラッパーとして優れていたFEBBが残した偉大なアルバム。DEV LARGEもあの10年でベストのヒップホップアルバムだと言っていた。もう10年も経ったのか。RIPも込めて、聴き返そう。想いは残ってる。生きようと思う。晴れの日に散歩しながら聴きたいアルバム。

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No.004

The Orange Juice

Orange Juice 1984

横須賀文學會が始まった同じ日、〈圏外書房〉を訪れていたキハラさんに教えてもらったアルバム。スコットランドのバンド。サリー久保田さんがエドウィン・コリンズの髪型を真似しようとしたが、似合っていないと美容室のおっちゃんと笑いあったと言う。ダブ的な処理がところどころにあるなと思ったら、デニス・ボーヴェルがプロデュースに参加していた。晴れの日に、車に乗って聴いたら気持ちいいだろうと頭に浮かんだが、やすきは車の免許を失効していた。

リリ山たつのしん
DROP YOUR NOISE

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    Donuts. Donuts.