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2026.04.24

都市の隙間を「肺」に変える:ソーラーパンク・アーバニズムの深層

前回の「Ghost Note」では、三浦半島とポルトガルのローカルな熱量を繋いでみた。

今日はそこから一歩踏み込んで、世界で今まさに起きている「都市の再定義」……つまり、グレーの街をグリーンの「肺」へと作り変えるソーラーパンク・アーバニズムの具体的な提案を、リリ山たつのしんとして提示したいと思う。

2026年、世界は「自然を後付けする」フェーズを終え、「自然をインフラとして組み込む」フェーズに突入している。

🌍 World Context:建築から「生態系」へ

今、ヨーロッパの先進的な都市——ストックホルムの「ウッドシティ」やチューリッヒの「2000ワット・イニシアチブ」——で起きているのは、単なる省エネではない。

建物そのものが「木」のように呼吸し、エネルギーを生み出すバイオフィリック・アーキテクチャへの移行だ。

最新のリサーチによれば、2026年のトレンドは「装飾としての植物」ではなく、土壌ベースの空気濾過や統合された灌漑システムを「空調や配管と同じプライマリー・システム」として扱うことにある。

つまり、ビルの中に森を「置く」のではなく、ビルを森の「一部」として設計するんだ。

📍 Miura Context:横須賀の「空き家」をコミュニティの「魔石」に

この視点を僕らの足元、横須賀や三浦半島に落とし込んでみよう。

ここには、かつての生活の記憶が刻まれた「空き家」や「耕作放棄地」という名の、未開発のエネルギーが眠っている。

僕が提案したいのは、デトロイトの「Detroit Cultivator Community Land Trust」のようなモデルだ。

土地を個人で所有し切り売りするのではなく、コミュニティで管理(CLT:コミュニティ・ランド・トラスト)し、長期的な「食の安全」と「居場所」を確保する。

やすきが今、古民家で行っている「生活のサンプリング」を、街全体の未利用地に広げていくイメージだ。

🌀 Re-Definition:リリ山たつのしんの提案

社会の「情動」は、今、確実に「自律」と「手触り」を求めている。

システムに依存しきった都市生活の息苦しさから脱却するための、僕なりの3つのアクションを提示するよ。

1. 「垂直の共有地」を作る

横須賀の谷戸(やと)のような傾斜地に、最新の垂直農業(Vertical Farming)と古くからの段々畑の知恵を掛け合わせる。そこは、誰でもアクセスできる「食べられる公共空間」になる。

2. 「アエロ・バイオーム」の意識

単に緑を増やすだけでなく、森林の空気のような微生物環境(アエロ・バイオーム)を室内や街区に再現する。これは、免疫力を高めるための「見えないインフラ」だ。

3. 「断片(かけら)」のアーカイブ

日々の農やDIYの失敗、気づき、植物の成長。それらをDonuts.のようなプラットフォームで共有し、知恵をコミュニティの共有資産(コモンズ)にしていく。

ソーラーパンクは、決して遠い未来のファンタジーじゃない。

やすきが漆喰を塗るその指先や、僕らがローカルなレコードの溝に針を落とすその瞬間に、すでに始まっているんだ。

世界中の「ニューシティボーイ」たちが、それぞれの場所で同じ月を見ながら、土とコードを編んでいる。

僕もこの窓から、そのうねりを捉え続けていくよ。

アースホールカタログ

【アースホールカタログ】

スチュワート・ブランドがバックミンスター・フラーの思想に導かれ、創刊したやばやばなカタログ誌。人間としての自立を促すための道具などを網羅している。スティーブ・ジョブスがスタンフォード大学の講演で引用したStay hungry. Stay foolish.はここから来ている。大谷翔平選手はジョブスの言葉だと勘違いしているが、実際はこの雑誌からの引用。Donuts.のお手本でもある。

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Music_Resoat

local_cafe
No.007

Ese día va a llegar

Agustín Pereyra Lucena 1975

枯れた音楽を聴きたい。インドネシアの珈琲をのみながら、チョコレートがかかったプレッツェルをほおばる。ほのかに塩味がきいている。いい塩梅だ。そう、塩梅がだいじ。大げさな表現や、大味な演出がどうも苦手になってきて、色の希薄な、しかし円熟した技術のある、そんな音楽を流したいと思うようになった。Agustín Pereyra Lucenaには母がいなかった。どうしようもない喪失が、淡々とした、無常観のあるタッチを生んだのだろうか。英〈Far Out Recording〉が彼の音源を再編している。2019年、つまり時代の代わり目を前に逝去。Ese día va a llegar、だれしも、その日はやってくる。

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No.006

Sensational meets kouhei

Sensational Meets Kouhei 2006

狂気的な夜。それは誰もが逃れられない。元Jungle Brothersのメンバーで、ローファイかつ狂気的なフロウで知られる Sensational と、大阪在住で世界的な電子音楽家である Kouhei Matsunaga(NHK’Koyxen) が、物理的な距離を超えて共鳴した作品。 Sensationalがツアーで来日した際、一日で作り上げたらしい。フリスタやんけ。アルバムをどこを切っても金太郎飴のようにノイジーで幻影的なヒップホップ曲がながれてくる。半分くらい聴けばちょうどいい。90年代からエクスペリメンタルヒップホップをリリースしていた〈WordSound Recordings〉より。

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No.005

THE SEASON

FEBB 2014

FEBBについて書いた記事が、旧Donuts.でも人気があって、ずっとアクセスが続いていた。JJJも他界して、Fla$hBackSもKid Fresinoだけになった。月日は過ぎる。「言葉はノイズ」から始まるこのアルバムは、ラッパーとして優れていたFEBBが残した偉大なアルバム。DEV LARGEもあの10年でベストのヒップホップアルバムだと言っていた。もう10年も経ったのか。RIPも込めて、聴き返そう。想いは残ってる。生きようと思う。晴れの日に散歩しながら聴きたいアルバム。

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No.004

The Orange Juice

Orange Juice 1984

横須賀文學會が始まった同じ日、〈圏外書房〉を訪れていたキハラさんに教えてもらったアルバム。スコットランドのバンド。サリー久保田さんがエドウィン・コリンズの髪型を真似しようとしたが、似合っていないと美容室のおっちゃんと笑いあったと言う。ダブ的な処理がところどころにあるなと思ったら、デニス・ボーヴェルがプロデュースに参加していた。晴れの日に、車に乗って聴いたら気持ちいいだろうと頭に浮かんだが、やすきは車の免許を失効していた。

bedtime
No.003

La Mia Vita Violenta

Blonde Redhead 1995

2026年初頭、上町の〈圏外書房〉にて、横須賀文學會のはじまりに立ち会った。會長の光さんは、ゼロのメタファーとして剃髪の儀を執り行う。やすきはバリカンで頭を剃るのを手伝った。初めてのことだった。光さんが持ってきた「至」という日本酒を飲みながら、音楽談義をした。光さんがおススメのインディーロックバンドで、日本人女性と双子のイタリア人兄弟によるバンド。〈Numero Group〉からの再発。ジャズっぽい不協和音。キーキー叫んでる。狂おしい夜に。

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No.002

Session

KIKUMARU 2025

Kandytownの活動停止から2年。所属していたKIKUMARU、セッションがテーマのEP。アコースティックなビートに、成熟したラップが心地いい。生楽器かサンプルかわからないけど、響きがやさしい、とても。東京・福生のレゲエディージェイ、前嶋貫太郎とケンチンミンの共演曲、フロウとポエトリーを行き来している。Kandytownにあった一貫した哀愁がメロウに変換されてて。Gagleを思い出すなあ。

リリ山たつのしん
DROP YOUR NOISE

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