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二十四節気 17/24寒露KANRO
から壜の中は
曇天のやうな陽気でいつぱいだ
ま昼の原を掘る男のあくびだ
昔――
空びんの中に祭りがあつたのだ
空き瓶の中に、くもり空みたいな陽気がつまっている。むかし、その瓶の中では祭りがあった。からっぽのものに、すぎた楽しさの気配を見る。題のない詩が多いのも、この詩集のおもしろさ。
1833ダイナマイトを発明した、アルフレッド・ノーベル誕生
まちがいを見つけたら でんごんばん へ
MOON 10.5横須賀 21℃津山 23℃
4 Ajmaq(アマク:フクロウ・過ち)
先祖からの智慧を受け継ぎ、人の過ちを静かに赦し癒すフクロウ
十一日月(月齢 10.5)・ 旧暦九月十一日 ・ 壁宿(へきしゅく)
Donuts.はニューヤングのための独立系ウェブマガジンです。年齢に関係なく、いつまでも心が若くなりつづけるピーポーが、ニューヤング。新しい時代の暮らしをローカルからおとどけ。
埃まみれのプライド 弱さのフライト ── 「The Process」 / BES

エチオピア生まれのキーボーディスト、マルチ奏者。アディスアベバのMekane Yesus School of Jazz Musicで学び、その後、制作と録音の奨学金を得てLos Angeles College of Musicへ進学。現在はカルフォルニアを拠点に活動している。子どもの頃にエチオピア正教会の聖歌やトラディショナルな楽器に触れたことがルーツであるという。ロスの仲間たちとリハなしの一発録りのアルバム。すげえ。呪術的な妖しさがある。エチオピアへの郷愁。でもカラッとした空気感もある。おススメ。

「D.I.T.Cのオリジナルレコード盤持ってます」というイルなドクターが話しかけてきた。奥さんにレコード収集を咎められ、棚に200枚に納まるように制限がかけられている、という。収集に同意できない奥さんに、レコードのよさを伝えるため、クロネコヤマトのテーマ曲をプレゼントしたが、何も伝わらなかった。そんなイルドクターに教えてもらったエリカ・バドゥとアルケミストの新譜。バドゥがモブ・ディープの「The Realest」にのせてラップしたい、と話して始まったプロジェクトとのこと。ドラムレスのビートに歌声がのっているアルバムを想像したら、聞いてみると違っていた。斬新で、いままでの音楽にはなかった、明らかに新しい音楽だった。スタンダードなサンプリングだが、曲ごとに音色を変えて、まるで生演奏のような温かささえある。突き抜けている。その新しい音楽に名前をつける術をまだ持っていなかった。

ジョイスはめっちゃいい。アクエリアスのような清涼感と、潤いがある。ブラジル生まれのみずがめ座のシンガーソングライター。マリア・ベターニアのアルバムへ参加してことによって知られるようになった。みずがめ座らしく、大手メジャー会社でのリリースを嫌い、英〈Far Out〉など、インディペンデントなレーベルからリリースしている。そのアルバムは大学生のときによう聞いたなあ。これはアナ・テハとの共演盤。潤い、潤い、潤い。

2017年、ジェレマイアとマルタのふたりは、スウェーデンとフィンランドの間にある、バルト海はオーランド諸島へと渡った。彼らの友人が、〈Hotel Svala〉という小さな宿をはじめるので、手伝いのために。クムリンゲ島。人口は300人ほどで、夏は太陽が沈まない、不思議な静寂に包まれたこの島で、ふたりは録音をため込んだ。その後、ふたりは再びこの島を訪れ、古い教会でコンサートを開く。このアルバムは、〈Kumlinge Kyrka〉でのライブ録音、ヴィオラ、モジュラーシンセ、フィールドレコーディングの断片を、ロサンゼルスに持ち帰り、コラージュしたもの。横須賀の谷戸、朝日を浴びながら縁側で鳴らす。オーランド諸島の鳥の声、響きが、横須賀の谷戸の鳥の囀り、静かさにつながっていく。12,405 kmも離れた場所が、自然と音で交わる。空間の奥深さがある。

〈Catalyst Records〉は、1970年代西海岸に設立されたインディペンデント・ジャズレーベル。スプリングボード社という、廉価版のレコードを販売する会社が母体だ。ピッツバーグ出身のサックス奏者、パット・ブリットがプロデューサー。このレーベルのレコードが好きで、なぜか宇宙の画像をよくジャケにつかわれている。サム・モーストは一度沈んだが再び浮上してきたフルート奏者。夏の午前中、このアルバムを聴きながらミルクティーを飲んだら、とても沁みた。庭には蝉の音色が流れていた。

夏のドリーム感。波際でひたすらラムのんでる感じ。サングラス、アロハシャツ。森戸海岸。夢見心地。それは極寒の地で夏の夢を夢見ているか、はてさて現実なのか。どっちだっていいのかもしれない。宇宙は広がり続けている。フェンダーローズと古いリズムマシンで作られた、ドリーミーな宅録アルバム。自主で200枚のみリリース。後の世のベッドルームピープルに受けて、Numero Groupから再発。マスト。
余白の比 ノド16 ・ 天19 ・ 小口23 ・ 地28
1 : 1.2 : 1.44 : 1.73 ── after William Morris, Kelmscott Press