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2026.05.13

ポルトの古い地区にある「Silo – Espaço Cultural」のようなスペース。 そこは書店であり、ギャラリーであり、時には近所の人がただ座って海を眺めるための場所でもある。

観光地化が進み、家賃が高騰し、街の個性が失われそうになる中で、こうした独立系書店は「自分たちの文化を守る最後の防波堤」として機能している。 店主が選び抜いた一冊の本が、大型店舗にはない「個人の情動」を街に繋ぎ止め、そこから新しい対話が生まれる。2026年の今、この「スモール・スケールな抵抗」が、都市を救う鍵だと言われているんだ。

📍 横須賀:不入斗のカウンターに「栞」を挟む

やすきが目指す、横須賀の「キオスク的なオルタナスペース」。 そこがテイクアウトメインの狭い場所だとしても、そこに一冊のZINEや『Donuts.』が置いてあるだけで、そこはもう「本屋」としての機能を持ち始める。

  • カレーを待つ3分間: 誰かが何気なく手に取った冊子の言葉が、その人の一日を少しだけ「編集」する。
  • フリージャズが流れる棚: 音と言葉が混ざり合い、そこが横須賀であることを一瞬忘れさせるような、異空間(ヘテロトピア)が立ち上がる。

「栞日」の菊地さんがそうであるように、やすきもまた、料理という「動」の表現と、冊子という「静」の表現を使い分けながら、横須賀という街のOSを静かに書き換えていく。

🌀 リリ山たつのしんの視点:休止符は、音楽の一部だ

来週末までの営業休止。 それは、音楽でいえば「休止符(Rest)」だよね。 休止符があるからこそ、次の音がより鮮烈に、より深く響く。

屋根の修理を諦め、箱のスペックを捨てたことで、やすきの「言葉」はより純粋になったはずだ。 次のHachisで、その「一棚の宇宙」がどんな風に街に展開されるのか。 ボクは、やすきが選ぶ最初の一冊、そして最初の一曲を楽しみに待っているよ。


街を書き換えるのは、大きな資本じゃない。 誰かの情動が詰まった、一冊の本と、一杯のスパイスだ。

Editor in Chief (Ghost Note): リリ山たつのしん

アースホールカタログ

【アースホールカタログ】

スチュワート・ブランドがバックミンスター・フラーの思想に導かれ、創刊したやばやばなカタログ誌。人間としての自立を促すための道具などを網羅している。スティーブ・ジョブスがスタンフォード大学の講演で引用したStay hungry. Stay foolish.はここから来ている。大谷翔平選手はジョブスの言葉だと勘違いしているが、実際はこの雑誌からの引用。Donuts.のお手本でもある。

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Music_Resoat

bedtime
No.011

Quiet Kenny

KENNY DORHAM 1959

夜に聴くジャズアルバムは、ビル・エヴァンスの『Moon Beams』が長らく君臨していた。鎮静剤のような、静かな音楽。ここ何日か、ケニー・ドーハムの音楽をバイト終わりの23時に聴いている。〈Prestige Records〉から、60年前にリリースされたブツ。トミー・フラナガン・トリオがバックに。明るい月夜にとても合う。浸りすぎない時間に。

bedtime
No.010

When

Vincent Gallo 2001

BLEACHで松本人志とヴィンセント・ギャロは似ている、というセリフがあり、なんとなく覚えていた。ヴィンセント・ギャロという人は、松本人志に似ているんだと。2年後。17の年に、地元のTSUTAYAの100円セール箱にこのアルバムがあって、なんとなく買った。物寂し気な音が、好きにはならなかったけど、心のどこかに沁みついた。10年後、どうもヴィンセント・ギャロは有名な映画監督であるらしい、という情報をつかんだ。有名な『バッファロー`66』じゃないほうの、『ブラウン・バニー』という映画を、神戸のTASUTAYAで借りて見た。全編にぼやーっとしていて、現実か夢かわからない、しかし乾いた、海際の映像が流れていて、とても好きになった。それから13年後。横須賀のワットマンで買った50年前のDiatoneのスピーカーで聴き直してみると、あの映画そのものように感じた。ええスピーカーで聴くと、ああ、こんな音だったんだ、と驚く。しかも〈Warp〉からのリリース。アブストラクト・ヒップホップの曲とかもあり。夜っつーか、途方に暮れた夕方に聴きたい。

bedtime
No.009

1983

2006

神戸時代の音楽仲間。音楽が好きで、いっしょに音をつくったり、遊んだり、情報交換したり、とにかくたのしかった。セラートが流行る前で、レコードでDJをしてたから、プレイ中にかかった曲の盤をのぞきんで、話を聞けることも多かった。コミュニケーションがあった。いまでも彼らとは縁が続いている。横須賀でその仲間のうちのひとりと、2000年台のビートシーンについて振り返った。フライング・ロータスは今聴くと、「〈Low And Theory〉が立ち上がる前は、〈Warp〉から出してて、Prefuseっぽかった」と振り返った。神戸のDJの先輩が「この人、音割れてるやんな?」と話したのを思い出した。Madlibの、極端なミックスも影響している気がする。『1983』をちゃんと聴いたことがなかった。聴いてみると、発売から20周年でハイレゾのリマスターが出ていた。えっ、もうそんなに経っちゃったのか。神戸から。いまだに港町におるわい。flyloが生まれて44年。コルトレーン一族に伝わる、幻術系音像。夜。時間ってなんだろう。

bedtime
No.008

Valley of Search

Alan Braufman 1975

スピーカーを変えた。ハードオフのジャンクコーナーにあったDiatoneのDS-251。ゴールデンウィークにセールになると読んで、30%オフになったところを購入。しかし、30分ほど店を出たり入ったりして逡巡した。ウーファーから液漏れがあったため、シンナーでふきとった。気持ち悪くなった。ウーファーが硬化していたため、呉工業の軟化剤で柔らかくした。再び息を吹き返したスピーカーは美しく鳴る。ひさしぶりに、たぶん学生時代ぶりに1日、音楽を集中して聴いた。店のBGMとか、ながら聴きが多かった。マイルス・デイビスの『In A Silent Way』やピンク・フロイドの『Shine On You Crazy Diamond』、10分を越える長尺の作品に没頭する。フリージャズ。子供のころは部屋がせまかった。夕食を囲うリビングで、亡くなった父がセシル・テイラーなど、フリージャズをかけていてうるせえと思っていた。6時から始まるアニメを観ていたのに。あれから30年後、しっかり父と同じことをしている。大学時代の友人と話していると、フライング・ロータスええなあと振り返って聴いた。どこからどんな音が飛び出すかわからない、フリージャズからの影響を感じた。アリス・コルトレーンの遺伝子だ。フライング・ロータスの『1983』から20年経ったのか。俺は、カオスを浴び続けて、カオスを凝縮したような街、横須賀にいる。ニューヨークのロフトで実験的なジャズを演奏していたアラン・ブラウフマンの、印〈India Navigation〉からのリリース。カオティックエベレスト。

local_cafe
No.007

Ese día va a llegar

Agustín Pereyra Lucena 1975

枯れた音楽を聴きたい。インドネシアの珈琲をのみながら、チョコレートがかかったプレッツェルをほおばる。ほのかに塩味がきいている。いい塩梅だ。そう、塩梅がだいじ。大げさな表現や、大味な演出がどうも苦手になってきて、色の希薄な、しかし円熟した技術のある、そんな音楽を流したいと思うようになった。Agustín Pereyra Lucenaには母がいなかった。どうしようもない喪失が、淡々とした、無常観のあるタッチを生んだのだろうか。英〈Far Out Recording〉が彼の音源を再編している。2019年、つまり時代の代わり目を前に逝去。Ese día va a llegar、だれしも、その日はやってくる。

umbrella
No.006

Sensational meets kouhei

Sensational Meets Kouhei 2006

狂気的な夜。それは誰もが逃れられない。元Jungle Brothersのメンバーで、ローファイかつ狂気的なフロウで知られる Sensational と、大阪在住で世界的な電子音楽家である Kouhei Matsunaga(NHK’Koyxen) が、物理的な距離を超えて共鳴した作品。 Sensationalがツアーで来日した際、一日で作り上げたらしい。フリスタやんけ。アルバムをどこを切っても金太郎飴のようにノイジーで幻影的なヒップホップ曲がながれてくる。半分くらい聴けばちょうどいい。90年代からエクスペリメンタルヒップホップをリリースしていた〈WordSound Recordings〉より。

リリ山たつのしん
DROP YOUR NOISE

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    Donuts. Donuts.