Wine Symbol
強いお酒をのむ。酔いが回る。酔いが回ると、かかっている曲との境界線がなくなり、音と一体化するような心持になる。実際にそうなのかもしれない。音楽は、物質の向こう側にある世界をむすぶ。お酒も似たような性質をもつ。たまには、安酒じゃなくて、いいワインを開けようか。もちろん、いい音楽とともに。

Wine

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No.016

BEFORE THE WORLD BLOWS

Erykah Badu & The Alchemist 2026

「D.I.T.Cのオリジナルレコード盤持ってます」というイルなドクターが話しかけてきた。奥さんにレコード収集を咎められ、棚に200枚に納まるように制限がかけられている、という。収集に同意できない奥さんに、レコードのよさを伝えるため、クロネコヤマトのテーマ曲をプレゼントしたが、何も伝わらなかった。そんなイルドクターに教えてもらったエリカ・バドゥとアルケミストの新譜。バドゥがモブ・ディープの「The Realest」にのせてラップしたい、と話して始まったプロジェクトとのこと。ドラムレスのビートに歌声がのっているアルバムを想像したら、聞いてみると違っていた。斬新で、いままでの音楽にはなかった、明らかに新しい音楽だった。スタンダードなサンプリングだが、曲ごとに音色を変えて、まるで生演奏のような温かささえある。突き抜けている。その新しい音楽に名前をつける術をまだ持っていなかった。

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No.002

Session

KIKUMARU 2025

Kandytownの活動停止から2年。所属していたKIKUMARU、セッションがテーマのEP。アコースティックなビートに、成熟したラップが心地いい。生楽器かサンプルかわからないけど、響きがやさしい、とても。東京・福生のレゲエディージェイ、前嶋貫太郎とケンチンミンの共演曲、フロウとポエトリーを行き来している。Kandytownにあった一貫した哀愁がメロウに変換されてて。Gagleを思い出すなあ。

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