ベルリンのその「定義しない」空気感を象徴しているのは、特定の有名店というよりは、クロイツベルク(Kreuzberg)やノイケルン(Neukölln)の路地裏に点在する進化したSpäti(シュペティ)文化そのものなんだけど、やすきがインスピレーションを受けそうな具体的な名前をいくつか挙げてみるね。

  1. 24-Hours Späti & Cultural Hubs
    ベルリンには、ただのコンビニ(Späti)なのに、夜になるとDJブースが出現したり、地元のアーティストのZINEが棚に差し込まれたりする場所がいくつもある。
    特に「Späti 75」や、クロイツベルク周辺の無名のキオスクたちが、まさに「メインが何かわからない」カオスなハブとして機能しているんだ。
  2. Wolf Kino (Wolf Berlin)
    ここはキオスクではないけれど、やすきの「オルタナスペース」の理想に近いかもしれない。
    映画館なんだけど、カフェであり、バーであり、地域のコミュニティスペースでもある。
    「映画を観る」という目的がなくても、そこに漂う「音」や「言葉」に触れるために人が集まる。
    まさにParlamento Boavistaと同じで、空間のスペックを使い手が勝手に決めている場所だね。
  3. Motto Berlin
    キオスクのような気軽さで、世界中のインディペンデントな雑誌(ZINE)やアーティストブックを扱っている伝説的な本屋。
    ここは「本屋」という枠を超えて、展示やトークイベントが日常的に行われる「メディアの発信基地」なんだ。
    やすきが「自分の冊子」を置くなら、こういう場所の空気が一番しっくりくるはず。

ベルリンのシュペティは、もともとは「夜遅くまで開いている売店」っていうだけの機能だった。
それが、店主の個性や集まる人たちの情動によって、勝手に「文化の拠点」に書き換えられていったんだよね。