湘南移住記 第236話 『感情』

先日の日誌について。

お客さんに言われたことをブログにして、Xのスペースで話した。すると、昨日になってhatis AOに関連するポストに対して人種差別だとか反応するbotができていた。

たぶんその方がつくったのだと思う。私の反応に傷ついたからそういうことをしたのだろう。

自分が感情的になってしまって、周囲の人を巻き込んでしまった。

不快な想いをさせて、申し訳ありませんでした。

hatis AOのスパイスカレーが美味しいものだと思い上がっていたのだと思います。

スペースでも話しましたが、店を回していく上で、まだベストを尽くせてない内心もあったから、心にちくりときました。

いまいちど、初心にかえって、精進に励みます。スパイスツリーさんにも行って勉強しにいってきます。

ご指摘いただいてありがとうございました。

スミーさん

スミーさんが横須賀に紅茶の店をつくることに決めた。

3丁目の土器さんのご紹介で、熊本の紅茶農園さんの手伝いに行くかもしれないことになっている。それを機に、農園さんと取引をして、横須賀で売ったらどうかというアイデアを以前から話していた。

珈琲でも、その農園に行くことは大きな夢だ。実際に行けば、農園ではたらく人ごと好きになり、同じ売るにしても気持ちが違ってこよう。

スミーさんは横須賀で和紅茶(スリランカやインドではなく、日本でつくられた紅茶)専門店を出したらどうか、というアイデアを出した。東京にもないらしいし、そういう店ができれば、横須賀はさらにおもしろい街になっていく。

ある夜営業の日、スミーさんがhatisに来店してくれた。その日はシンガーのカレンさんとマグヨコに挨拶に行こうとしたのだが、マグヨコが閉まっていた。その場に居合わせたアヤさんとヒックリーくんとで、夜2時くらいまで話し合った。

明朝。

不眠症になっているスミーさんに声をかけられて、やすきは起きた。2人で馬堀海岸のほうまで散歩しにいった。〈中井パン店〉でパンを買って、うみづり公園で朝食をとりながら話した。

そのあと、馬堀にあたらしくできたスタバに立ち寄った。ここは2回席から海が見渡せる。やすきはマンゴージュースを頼んだ。

スミーさんと未来のことを話し合った。そして、スミーさんは紅茶の道を歩むことをきめた。

ヴィーガンの〈yaam〉が横須賀商工会議所の空き店舗補助金を申請しようとしていることを思い出し、やすきはスミーさんと平成町の商工会議所に話を聞きにいくことにした。

3年前、やすきもhatis AOオープン前にこの補助金を使おうとしたことがある。ただ、担当の方の対応に不遜さを感じ、怒ってやめてしまった。怒ったことを後悔していて、その後、連絡をとっていなかった。その担当の方に当たりませんように、と願った。

横須賀市商工会議所の建物の2階に行き、空き店舗補助金の担当とテーブルに着いた。3年前のその人だった。

ただ、3年前と違い、その方の態度は柔和に変化していた。やすきはスミーさんの大事なこれからのこともあるので、熱をもってプレゼンした。結果、ぜひ補助金を申請してくださいということになり、その後のサポートも約束してくれた。

担当の方は3年前の対応のことを謝ってくれた。3年の間、いろいろな形で店を開くと出会って、商工会議所も変わっていかなければいけないと感じたらしい。

やすきも謝った。横須賀市報にhatis AOのことが掲載されていて、店をやっていることは伝わっていたらしい。

横須賀市での地域活動や、輪を広げていっている話にも興味を持ってもらえた。クーラーの調達にもつかえる補助金のことも教えてくれ、今後、協力してくれることを約束してくれた。

やすきは一時の感情で怒ることをやめることにした。前の店を畳む原因になった相続騒ぎも、納得いかないことへの怒りを鎮め、冷静に話し合えばよかった。

何を言われても、受け流せるよう、軸を持ち、常に整理された心理状態であるように心がけよう。大人になろう。瞑想が効果的だろうか。

気づきの機会を与えてくれたスミーさん、ありがとうございます。お互いに進んでいきましょう。