横須賀美術館~響きあう20世紀美術~

12月初旬、〈横須賀美術館〉に行ってきた。

以前から存在は認識していたが、最寄り駅から少し距離があるので、いつ行こうか思案していたところ、タイミングよく誘ってもらった。たしか無料公開日があって、その宣伝を見かけた気がする。海が見える広大な原っぱにポツンと佇む〈横須賀美術館〉、という構図で撮られている写真を見て、第一印象として素敵な場所にあるなと思ったのを覚えている。自然という美しさ、人が意志を持って作り上げた美しさを共存させる意図があるのかな、と感じた。

美術館としての中身だけでなく、周囲の環境も含めて芸術を堪能できる贅沢。地方の美術館ではそういった環境にある美術館を知っていたが、自分が比較的気軽にいける範囲にあるとは思わなかったので、嬉しかった。

訪れた日は〈箱根彫刻の森美術館〉とのコラボ展示が開催されていて、普段は箱根に行かないと見られない作品が多くて見応えがあった。〈箱根彫刻の森美術館〉も、周りが自然豊かな場所なので親和性が高い美術館同士のコラボなんだと思った。※あとで調べたら、展示自体が山と海をアートで繋ぐというテーマだった。

〈横須賀美術館〉は天井が高いフロアもあり、大型の作品も難なく展示できるのがよい。外から見た時よりも館内は広く、作品同士の間隔がしっかり確保されているのもよかった。スケールが大きい作品は、所狭しと並べられているとどうしても隣の作品が目に入ってしまうので集中して見るのが難しく感じるから。

展示の内容としては、絵も彫刻もこの作品で表現したいものは何か?ということを主軸に分類されて、部屋ごとにテーマが分かれていたので、何も知らずに訪れた自分でも各テーマの比較が容易にできて楽しめた。ミリしらに親切な設計は、ふらっと訪れてみようかなという気持ちを後押ししてくれる。

この日は子どもが一緒で、途中で退屈してきたと言うので1時間ほどで鑑賞を切り上げたが、ソファもいくつか並べられていて休憩しながら回れるため、2時間くらい楽しめそうだった。展示室から出ると、出入口近くに物販コーナーとレストランがあるのだが、ここは全面ガラス張りで海を眺めることができるようになっていた。都会にある美術館の場合、芸術を味わった後に扉を出たら都会の景色が広がって、急に現実感が襲ってくるけど、ここは非日常が続いているような感覚を楽しめるのが素敵だった。時期ごとに様々な企画展をしているようなので、またしばらくしたら行ってみたい。横須賀でのお気に入りの場所がまた増えた。