私は神奈川県出身だけれども正直今まで横須賀の街とはあまり縁がなかった。一番の理由は私がインドア派で、出来ることなら”自分の巣ないし城”の中で籠もっていたいタイプのため、用事がなければ家から一歩も出たくないことに起因する。
でもこうしてご縁をいただきDonuts.編集部員になったからには、横須賀の魅力を知りたいので、現在やすき編集長やスミーさんにお勧めスポットを聞いたり、Twitterでスペースを開いた際に教わった場所全部にとりあえず行ってみることにしました。今回はその記録です。(これは連載というほどじゃないけど行ったら書く不定期スタイルです)
※ひとつ皆さまにお詫びがございます。
私は楽しさに浸っているときほど「カメラに収める」という概念がすっぽ抜けます。
映え世代じゃないのも大きいけれど、記録より記憶として網膜と脳裏に焼き付けたい派なので基本的に写真は少なめです。今後撮影を忘れないように善処しますが、どうぞお手柔らかに、そして温かく見守っていただけますと幸いです。
第1回 with スミーさん
この日の前日は「谷戸会」に急遽参加したのですが、その翌日も珍しく降って湧いた休日。
することがなさすぎて「ティアキンでコログ集めでもするかー」と考えてるくらいの超暇な日でした。
そこへスミーさんから「例の中国茶カフェ一緒に行きませんか?もし良かったらせっかくなので横須賀駅近辺もご案内します」と素敵なお誘いがあったので二つ返事で行って参りました。
ちなみにこのときの中国茶カフェ〈好日〉さんのレポは下記です
中国茶カフェ「好日」レポ ミカside
正午、入道雲に覆われた夏空と茹だるような暑さの中スミーさんと落ち合い、まずは〈ヴェルニー公園〉からスタート。早速大きな軍艦が出迎えてくれてこの時点で既にテンションが最高潮を迎える。だって大きくてメカメカしいものって無条件に血が騒ぎません?
ヴェルニー公園には戦艦陸奥の41cm主砲も展示してあり、許されるなら撫でたかったです。
大人なので我慢しましたが…暑くなければ私はここだけで1時間くらいは一人で「わー本物だー!すごーい!たのしーい!」状態で主砲の周りをぐるぐるし続けたことでしょう。当日が暑くて良かったです。
船を見ているとロマンを感じる。もっと言うと飛行機にも同じような感情を抱く。
私の曾祖父(私が生まれる数年前に逝去)が船乗りだった影響を少なからず受けているのだろうか。


ヴェルニー公園で既に大満足でしたが、せっかくなので〈ドブ板通り〉も散策して来ました。
てっきりスカジャンのお店ばかりなのかと思いきや、常設っぽい骨董市や、昔ながらの刃物屋さん(砥石買って帰るかすごく悩んだ)があったり、いわゆる海軍カレーやネイビーバーガーもあって日本だけど異国情緒に溢れた雰囲気が歩いててとても楽しかった。
その後は私が「お米が食べたい」と申したので、ケバブ丼のお店に行きました。

スミーさんとは他愛もないことをつらつらと話した。知り合って長いような気がするけれど、実は対面でこうしてお話しするのはこの日がまだ3回目で、お互いに「なんかもっとずっと前からの知り合いみたいですね」と笑った。
私たちが談笑している間も店を取り仕切るマダムは一切の無駄なくお客様を捌いていた。捌くと書いたものの、それは長年の経験から来る謂わば職人芸のようなもので、お客さんを待たせずにサービスを提供するための努力の賜物だった。例えるなら「天空の城ラピュタ」に出てくるドーラおばさまのような気風のいい女将さんだった。私はこういうチャキチャキしたマダムが好き。
その後は冒頭で申した通り、好日さんへ向かい、ほっと心が落ち着く瞬間を過ごさせていただきました。
第2回 with えんなさん
えんなさんは東京でイメコンをなさっている方です。
以前私は自分の顔タイプ診断をえんなさんに見ていただいたのですが、「好きなものを諦めないために」「もし似合いにくい要素を取り入れる場合は”外し”として捉えるといいですよ!」と理論と根拠に基づきながらも感情に寄り添ってくれる素敵なイメコンさんで、以来多大なる信頼を寄せているお方です。ちなみに私は長年外見と内面の大きな剥離に悩まされておりますので、そこについても曝け出してご相談させていただき、フェミニンな顔立ちでも気品ある唯一無二の女帝感出せるんだ!と診断時にいたく感動したのを昨日のことのように思い出します。
前回私たちが書いた〈好日〉レポをたまたまご覧頂き、えんなさんから『私も行きたいです!』とお声がけいただいたとき私は飛び上がりそうなほど嬉しかった。元々「客と先生(というのが一番近いでしょうか?)」として知り合ったので、客側から先生をお誘いするのは果たして良いものだろうか…?という一抹の不安がありましたが、でもその心配は杞憂に終わった。
なぜならとっても楽しい一日を二人で過ごすことができたからです。それにえんなさんは偶然にもお茶を開拓したいとお考えのタイミングだったと後ほどお伺いしました。
個人的にはえんなさんが『初めての横須賀を満喫するために!』と前泊してくださったこともすごく嬉しかった。
物事を全力で楽しもうとするお方、わたくし大好きです。

この日はスミーさんに教えていただいたとあるお店でランチを食べました。
SNS厳禁のお店なので詳細は差し控えますが、スマホ禁止だからこそ、空間やお店で過ごす時間やお料理の一つ一つを噛み締めながら味わうことができるとても素敵なお店でした。「また一緒に行きましょう!」とえんなさんと約束を交わしお店を後にしました。
私も横須賀宿泊して朝から晩まで開拓したいなーの気持ちが募る。
そしてリクエストのあった好日さんへ。私は一週間ぶり二度目の来訪。
前回レポを書いたあと、おもてなしの全てに感動した私は、お礼方々私たちの書いたレポをご覧いただきたく店主さんへ直接DMをしたためました。その後何度か店主さんからご丁寧なお返事をいただきわざわざ筆を取って(現代だからスマホか)くださったことがありがたかったです。
ちなみに我々が訪れる5分ほど前までやすき編集長がたまたま来店していたそうで、店主さんから「ミカさんとスミーさんのお知り合いの紳士が来ていますよ!」と好日さんからDMをいただいてました。
その前にインスタのストーリーで来ているのを知っていたので『もしかしたら遭遇できるかも』と一応連絡はしてみたものの、ニアミスでしたね。でもこういうのは縁がある日とそうでない日、一人で過ごしたい日もあるだろうし「まあいっかー」と思うことにした。

今回注文したのは私は白茶の「寿眉(そうめい)」、奥はえんなさんがオーダーした台湾新竹県の「東方美人」。なんでも白茶は夏バテに良いと教わり、それを聞いたら夏耐性皆無なのでもうコレでしょ!と相成りました。
シェア用の小さな湯呑みを出してくださり、二人で飲み比べしながらお茶を楽しむ。
前回来訪時に私が「ベトナムが好き」という話を店主さんにお話ししたのを覚えていてくださって、手前のお盆左上にある急須の受け皿にソンべ焼きを見立ててくれたさり気ないお気遣いが嬉しい。
えんなさんがオーダーした東方美人は紅茶のような深みと蜜香紅茶のような甘い蜂蜜のような香りがした。
かなりハッキリとした甘く際立つ香りがあるし、見た目も紅茶そっくりだけれども、飲むとスッキリと抜けていく感じはあくまで私の主観だけれども慣れ親しんだアジアのお茶の味らしさもあって飲むとホッとします。
寿眉は白茶の名の通り淡めの色のお茶でした。
茶葉が固まっているタイプなので、お湯を注ぐとそれがはらはらと少しずつほぐれていく様子が、工芸茶を彷彿とさせ見ていて飽きなかった。寿眉を飲んで「私は発酵少なめのお茶の方が好きなのかも」と気づいた。基本的にはどんなお茶も好きなのですが、しいて言えば発酵少なめの方が合ってるかも?と感じた。でもこの日もとても暑かったのでその時の気候によってこれは変わりそうでもあるけれども。
そしてえんなさんは海外旅行がお好きというのを、この日初めて知った。
店主さんとえんなさんが台湾や上海の気候や食べ物のお話を楽しそうになさっているのを側で聞いてるのは、行ったことないけど行った気持ちになれたし、お二人が楽しそうに話してる様子を眺めるのがなんだかとても楽しかった。
例えば台湾の6月〜9月頃は湿度が日本以上に高くて暑い!ということとか。それを聞いて行くなら絶対冬にしようと心に固く誓った。


注文した茶葉の特性や店主さんのセンスで選んでお出ししてくださいます。日めくりカレンダーを毎日ちぎるのが好きと仰ってたのも印象深かった。
すっかり横須賀に魅了された2日間でした!
最後に現時点でお勧めいただいた場所をリストに載せて締めようと思います。
- 千代ヶ崎砲台
- 猿島の砲台
- 衣笠城址
- 浦賀ドッグ(上記4箇所は私の趣味の意味合いも強い)
- 横須賀美術館(実は一度行ったことあるが混んでてサラッとしか見れてない)
- 米軍基地の開放日
- 横須賀中央駅近くの飲み屋街
- SPECIALITY COFFEE BEANS No.13