神戸への旅③

Pi;zを後にして。やすきはふたたび歩き始めた。時間は朝の8時を過ぎていただろうか。三ノ宮の街並に、爽やかな陽光が差し込んでくる。神戸には東京や横浜のような忙しさはない。人もまばらだ。穏やかに、マイペースに時は過ぎていく。同じ都会にしてもこうまで違うのか。

加納町3丁目の陸橋までのぼっていった。キングスクロスというライブハウスがある辺りだ。角のとこに味噌ラーメン屋ができていた。

ゲットー

陸橋を渡り、〈Bapple〉というスタジオまで歩く。ちかくに、二宮の商店街がある。

神戸は山がある方が北、海側が南と目星をつければ位置がわかりやすい。神戸の商店街は、なぜか北南にのびているということがわかった。やすきは、二宮の商店街に入っていった。

二宮の商店街はさながらゲットーで、シャッター街にグラフティの作品が溢れている。こういった場所は横須賀には見当たらない。

華やかなイメージの神戸だが、中心街からすこし離れると、このような光景が見られる。