Oded Tzur / 『Here Be Dragons』

気も体も重く、なにもできなかった一日がある。自分の弱さに参る。そんな夜に、「まあ、そんな時もあるよ」と肩を貸してくれるような音楽がある。バニラのような球磨焼酎を口にして、ジャズに聴き入る。

オデット・ツールはイスラエル出身のサックス奏者。同じくイスラエルが地元のニタイ・ハーシュコヴィッツのピアノもいい。

Here Be Dragonsとは、危険地域の意。タイトルとは相反すような、清らかな赦しの音楽。

オデッド・ツール(Oded Tzur)。1984年、イスラエルのテル・アヴィヴ生まれ。ニューヨークを中心に活動するテナーサックス奏者。エルサレムアカデミーにてハリプラサドゥ・チャウラシア(Hariprasad Chaurasia)に学ぶ。インド古典音楽に影響を受け
、物語がインスピレーションを得て創作。今作はECMのデビュー作になる。