湘南移住記 第219話 『規模』

風邪をひいた。熱は出てないのだが、くしゃみが出る。疲労の上に倦怠感が積み重なる。当たり前だが、疲労より病気のほうがしんどい。

知恵

hatis AOの舞台となっている古民家は風通しがよくて、涼しい。谷戸にある富士見町自体が暑くないのだが、さらに建物のつくりで暑くならないようになっている。昔の日本人の知恵は尊い。

平日営業をはじめて、1日の半分はhatis AOにいる。改めてみると、大きい前進だ。いままではほとんどここから出払っていた。

週の大半をここにいてわかったことは、富士見町も、この古民家も素晴らしいということ。

静かな街。車もほとんど通らず、蝉のざわめきに、小鳥の囀りが小さく響く。陽の光は穏やかで、行き交う人も、落ち着いた感性の人が多い。

すこし歩いて上町の商店街まで行くと、車の行き交いも多いし、温度が上がる体感がある。

ここは素晴らしい場所で、集客できていないのは私の実力不足だ。

これこら

エデン横浜の高橋さんが来てくださって、店の経営方針について話した。

テイクアウト需要やメニューの増加など、やらなければいけないことが多い。毎日、店を開けるだけでも大変なのだが、時間をやりくりしてひとつずつ片していく。

また別の日には、ここで映画の上映会や音楽ライブをしたらどうかという案も出た。

映画の上映会は、津山の〈hatis 360°〉でもしようとしていたことだ。人口10万人ほどの規模の津山市には、映画館がひとつもない。映画は、文化の根幹的な要素のひとつと言える。それがないのは寂しい。

横須賀中央のスパイスカレー屋、〈あの音〉さんからスパイスのサークルのようなものを発足させるといってお誘いがきた。

〈Hot Chillin’〉が再来週になった。時間がなくて告知ができていなかった。

別件で、イベントのオファーが来た。そちらに繋ぐことができれば、規模が大きくなっておもしろいことになる。