横須賀に来て一年

横須賀に住んでから、1年が経った。そんなに経つのか。2021年の10月末にはもう来ていて、11月末には鎌倉で働き始めている。大好きな鎌倉に通勤できるなんて、感慨深かったものだ。しかも、職場が最初の鎌倉旅でつかったゲストハウスの近くだったので、因縁めいたものを感じた。

移住を検討していた時期。もちろんながら、神奈川について全く情報がない。条件に合う物件をさがして、とにかく急いでいる時期だった。

第一希望は、鎌倉。だが予算上、鎌倉に条件が見合うものがないとわかると、逗子、藤沢、茅ヶ崎と段々範囲を湘南に広げ、最終的には三浦になった。無意識的に横須賀は避けていた。なぜだろう。横須賀にはいい条件の物件がたくさんあった。

こちらに越してきて、岡山の友達が横須賀について口を揃えて言うのが「治安悪そう」だ。これは一体なんのイメージだろう。知らぬ間に植えつけられていて、私も避けていたのかもしれない。

実際に住んでみると、横須賀の治安はいい。むしろ中心部の街並は綺麗だ。海際にある公園はどこも美しい整備されている。しかも美しい。

横須賀といえばヤンキーのイメージだが、街を歩いていてもまったく見かけない。富士見町からの生活範囲となると、一般的な人たちばかりだ。静かで、過ごしやすい街。

なにより、人の良さだろう。出会う人のほとんどが優しく、親身になってくれる。私が縁があったのは横須賀生まれ育ちだけではなく、横浜から来た人たちもいるが、その人も人間味があっていい。

なんとか店も形になったので、横須賀にはさらにお世話になる。いい部分ももっと深掘りしてみたい。