湘南移住記 第160話 「年度末」

木曜日。全快ではないけれど、身体が良くなってきた。同僚と話す時に気分が良くなっていることがわかった。

今月は一言で言うと「停滞」。尿管結石を発症して、進行がスローダウンした。仕事も休み休み。無理して出勤をすると反動が余計になる。改装も根性出してやった。ホームセンターに資材を買いにいくだけで息が上がっていた。

4月にはプレオープンする。

珈琲の焙煎は進めていて、あともう一息か。焙煎機の鋳物コンロへの設置と、火量の調節。グラインダーを導入して、今まで粉が細かすぎて過抽出になっていたことがわかった。ドリッパーをorigamiからコーノ式に変更。

今日は年度末。明日から新しい一年で、ちょうど新月。ラグナ占星術によると、この2年の運勢が終わり、新しい運勢に切り替わる。

この2年は、元女将との2年だった。コロナ、父と祖母の死、遺産相続、hatisの閉店、移住と、彼女がいなければ乗り切れなかった。

同時に、周りにも助けてもらった。多くの人が手を差し伸べてくれた。今月、病気になったときも三浦、横須賀の人たちがメッセージをくれたし、職場の人も優しかった。

自分1人でやれることはやったし、できることが増えた実感もある。だが、それ以上に人が助けてくれたことが大きい。

手を差し伸べてくれる強さと優しさを持った人たちと出会ってきたのが、私の財産。

来月からは、気持ちを切り替えて、人生の新しい一歩を踏み出そう。元女将のことは辛かったけど、いい加減前に進まなきゃ。

発信

同僚に、去年まで会社をやられていた方がいる。コロナで会社を畳んで、同じ派遣会社で働いている。社長をされていただけあって、物腰に品がある方だ。

その方に珈琲屋が近くにあることを教えて頂いた。〈minato coffee〉。エチオピアのグジ。美味しい。

今日は一件、大変な仕事があった。相手側の指摘で気づいたが、この仕事は続けては良くない。ちょっとおかしい部分がある。

この仕事で様々な状況の人と出会うのだが、かなり大変だということが見に沁みてわかる。

ひとつここで話せることは、組織の看板の力が通じなくなっていること。例えば、人気があるチェーン店を、人口のあるエリアにフランチャイズ展開すれば、方程式的に儲けが出ていた時代だったが、それが通用しなくなっている。

また、会社が大きければリスクも膨らみ、経営者のリターンが少なくなる事態になっている。50人を抱え込む会社の社長より、個人経営主のほうが給料が高いという状況がある。

今日はリビング横須賀に買い物。夕方6時くらいに行くと、地野菜が半額になっていることがわかった。

三浦産のスイスチャービル、白菜のとう、まいたけの大パックなどが半額。半額ではないが、湘南産の大きい泥ネギが5本で190円。ネギなのに、生姜のような爽やかな香りがする。

まいたけとネギをキムチと酒で炒める。うまい。玄米がいくらでも進む。改めて野菜を焼く、という行為を考えさせられた。

漠然と料理をしているので、一つ一つ突き詰めて料理を楽しんでみよう。