湘南移住記 第六十二話 「ぽつんと、どしゃぶり」

ついに神奈川に越してきた。転出届がどっかいったので、また津山に取りに行かなければいけないが。

来て早々、土砂災害の洗礼をくらった。連日の大雨で、私がいる場所と反対側の三浦海岸や、逗子、熱海で土砂崩れが起きた。熱海は深刻なようで、死者4人、行方不明者が80人にものぼるそうだ。亡くなれた方のご冥福を祈ります。救出作業もうまくいきますように。

三浦の人と話すと、こういったことは神奈川でも珍しいらしい。異常気象の影響なのだろうか。

さて、私はといえば、早速働いております。引っ越し前に連絡した2つのうち1つの勤務が始まった。もう1つは連絡がこなかったが、今しがたきた。予定が狂ったので、明日即金になる日雇いバイトを入れてしまったのだが。

27日までに家賃と家賃保証を併せて90000円用意しなければならない。額として用意するのは難しくないのだが、日払いでないと、27日までに手元につくれない。テンパって今日はいろんなとこに問い合わせたが、ダメだった。三浦市内でいい仕事があったが、週払いが全額でないこと、曜日が指定なので計算すると27日に間に合わない。

だがよくよく考えてみると、今の持ち金1万円、明日のバイトに1万円くらい、今入っている土日のバイトが6日はあり、日払いで24000円は保証されている。このバイトは1日4時間から、フルは入れなさそう。つまりもう半分はアテができている。

しかも1日1万円のバイトをすれば、5日稼働すれば間に合う。最短なら来週の火曜日には90,000円が手元にできていることになる。なんだ、それだけのことだったのか。西海岸線から、小さい江ノ島を眺めてると、気分が落ち着いていい考えになった。三浦、いいとこだなあ。

日雇いのバイトは厚木や川崎、横浜が多い。遠いが少しの我慢だ。絶望的な状況ではない。なにせ、こちらは仕事がある。

しかも1番始めに連絡をした会社から返信がきた。ここは週払いだが、全額払ってもらえるなら行く。その場合は週5でフルで入れるだろう。

7月を乗り切る。