女将がサイクルという、繊細な男性の感性にスポットを当てた雑誌を作りたいと言い出した。LBGTもそうだし、自立した女性像。従来の性差ではない新しい性の在り方が模索されている。自立して、結婚を望まない女性も多い。それでは男性はどうか?雄々しい男性像ばかりが追求されてきたが、女性性を持った男性は蔑ろにされてきた。なるほど、たしかにそこにスポットを当てるのはいいんじゃないか。
新しいことをやる
女将が積極的に提案してきてくれる。移住先で家を手に入れてカフェをする、という具体的な目標ができ、メニューの開発も再び行い出した。バレンタインになぜかチョコではなくレアチーズケーキを作ってくれた。hatis 24では私が担当していたメニュー。けっこう簡単に作れる割に珈琲にも合うし、人気は上々。ところが女将はケーキを固まらすゼラチンを電子レンジでチンしてしまいグミにしてしまった。なぜそんなことをするのか。よくわからない。が、ゼラチンを失敗してしまうのは私もよくやっていた。
この半生レアチーズケーキ、実は美味い。食感が角張ってないほうがうまかったりあうる。型に材料を入れて入れると見た目が残念になるので店では出せなかったが、女将は瓶に入れて作って見た目問題をクリアーしていた。これなら出せる。ベリーを入れて、試しにカクテルに使っていたmininのパッションフルーツシロップを使ってみるとこれまたうまい。店の新メニューになりそうでたいそう興奮した。
hatis 360°をやっているとき、よく他店のカフェを研究しに行っていた。前にも書いたが、足りないものを他に求めても仕方がない。自分の道を突き詰めるしかない。鎌倉でカフェをやるとなると熾烈な今日な競争のはじまりだ。クオリティを突き詰めなければ長くやっていけないだろう。
今の間にもコンセプトやメニューを煮詰めておこう。スパイスカレーは、基礎から勉強。以前やったブラジルのシーフードシチューをアレンジしたものは評判もよかったので改良を加えておく。パフェ系も開発しておかんとな。
研究した結果、繁盛しているカフェはそれなりの理由があった。スタイルがあること。hatisスタイルを確立する。私たちはこうありたいという姿勢を打ち出すこと。その中でお客さんにくつろいでもらう。最初、そこができていなかった。今回は二回目、以前の失敗を楽しんで活かそうと思います。