GREEN ASSASSIN DOLLARがアルバム「Dancin」をリリース

ビートカルチャーの不在

舐達麻が旋風のごとく駆け抜けた2019年。彼らの活躍の裏にプロデューサーがいました。その名はGreen Assassin Doller。

舐達麻や神奈川の潜伏期間など、支持されるラップグループの影にはよいプロデューサーがいます。言い換えると、縁の下の力持ちながいないといい曲はつくれないし、熱狂的なプロップスはありえません。

大阪のビートメイカーの友人に、3,4年前にyotaroと彼の名前を教えてもらいました。以来なんとなく注意していましたが舐達麻の活躍と共に一気に名を挙げました。

Nujabesの影に

なぜかバダサイのバースがなかった人気曲100 milionsのリミックスが公開され、バダサイのバースが追加。その中にトコナXとヌジャベスの魂を継ぐというラインがありました。うおお。

生前、ヌジャベスは日本語ラップシーンと明らかに距離をとっており、かろうじてShing02と共作していた程度です。そんな彼もカルフォルニア在住ですから、周縁的に日本語ラップシーンを見ている状況。

J Dillaの人気もありますし、日本はそもそもビート人気が高い国です。しかしなぜかラップ好きはビートシーンに注目せず、ラッパーも起用は少ない。そんな状況下で、舐達麻はふたつのシーンをつなぐことになりました。

グリーンアサシンダラーのソロアルバムを聴くと、都会的な曲が多くとても心地よい。いや、いいアルバムです。ヌジャベス的なアプローチは少ないかな。そこが意外でした。トロイモア的と言ってもいいかも。フロントミッションのサンプリングが熱い。

これからも優秀な日本のビートメイカーが注目されてほしいものです。にほんだけでなく、世界的に。