COCO COFFEE @ 奈良香芝

奈良くるみの木さんが定休日、悲嘆にくれながら平城京跡まで行ってみてその広さを感じ、唐招提寺まで行ってみましたが600円と意外に高かったので入場はやめときました。

しかし、調べてみるとInstagramでチェックしていたカフェCordさんとIny Coffeeさんが割と近くにあるではありませんか。これは行かなきゃだな。一路、2つの店の真ん中にありそうな駅、「二上」へ。橿原市を経由して到着。30分くらいだったかな? 二上は住宅街にありそうな何もない駅。Cordさんは駅からまあまあ歩く。ホームページを見る限り休みではなさそう。よし、行ってみよう!

休みでした。思いっきりシャッター閉まってました。Instagramを見ると今日は休み…。この時点で自分が旅行で行きたいところに行けない運がついていることを思い出し、大阪の家具屋TruckがやっているカフェBirdさんに行くのも諦めました。しかし、思いがけない出会いがあるのが私の運です。来る途中に気になったコーヒースタンドへ引き返します。

香芝のフロンティア

二上駅近くにある珈琲スタンド、COCO COFFEEEさんへ。女性の方がやられている。小さな店内に1人でやられているようでした。若い女性の方や、近所のマダムたちが訪れて話している。マダムにココちゃんと呼ばれ親しまれています。そのやりとりを見ていて、店は店主の人柄そのものだなと改めて感じました。地域に根付いてるであろうし、私のようにたまたまふらあっと通りかかった人間も対応してくれる。店主さんの暖かい性格そのものが店として愛されているのだろうなあ。ココちゃんと呼ばれているのは店主さんの本名だ!と思いきやネットのインタビューを見るとぜんぜん違いました。あだ名みたいなもんやろうか。

お話を聞いてみると、店主さんはカフェの開業資金を貯めるために営業をしていたそうです。コミュ力がそのとき鍛えられたものかもしれません。なんでも、岡山〜尾道間のバス関係の会社のお仕事をされていたそうで、来たことはないが津山の名前は見覚えがあった。縁ちゃあ縁。

その前は東京にも住まわれていたそうです。たしかに、店構えが東京っぽい。東京のコーヒースタンドに行ったことがないけど。

ここでやったのも、「なにもないところから始めたかった」とのこと。そのフロンティアスピリッツにリスペクトです。

写ってないけど、メニューのラテをひとつひとつ絵で描いていたのが素晴らしかった。淡い色遣いがかわいい。人柄が出るなあ〜。

この日、店内の壁にはふだんおくりびとをされている方の絵の展示がありました。このざらついた感じ….丹後山アパートメントに似ている!思えばこの絵からこの日の旅が始まりました。

店主さんにこの辺にいい店はないかと聞くと、カフェではなく障害者アートの施設を紹介してもらいました。振り返るとそれもすごいな。行きたいとこには行けませんが、偶然にも幸運な出会いが舞い込みます。つづきます。