林雅子 「​the borderland」

岡山県津山市のアートギャラリー、PORTにて林雅子さんの個展が開催中です。林雅子は岡山県出身のアーティスト。今回は東京につづき津山でも個展を開く運びとなりました。

PORTでは哲学家•森内勇貴さんとのクロストークセッションを開催。トークセッションは毎回数多くの人が訪れますが、今回は満席を越えて立ち見をする人が出るほどの人気。林雅子さんの製作についての話に耳を傾けていました。

境界

森内さんと林さんは同じ大学で文化人類学が学んでいたそうです。。林さんは森内さんの先輩。すごい偶然。

いままでPORTで個展をした作家さんの中にも哲学や思想をエッセンス的に取り入れてる人はいましたが、学問として修められたのは林さんが初めてではないでしょうか。対等に話そうとしたら、森内さんの他には見当たらなかったかもしれません。

今回の展示は、ぐるっと見た後に、その人の中で何かが変わって欲しいという思いもあるそうです。森内さんは映画のロッキーを見た後の男は熱くなるという表現をしていました。私は割と気軽に見てしまったいたんですが、そうか、作り手はそれくらいの意気込みで作るよなと恥じ入る部分もあり。見る人に強制はないでしょうが、一度真剣に見てみましょう。

今回の展示のテーマのひとつに境界があります。人と自分との境。例えば自分と誰かが離れていても、その人が誰かを考えていれば繋がっていることになる。林さんも知人がいなくなった体験があり、それをフィードバックしているそうです。

この話を聞いた友人がこう話していました。近しい人の家族が最近亡くなられたが、亡くなられたことで、近しい人も含めて、その人のことを考えるようになった。会うことが少なかったより生前より、つながりができているのではないかという。

私も父が食道ガンになりました。つながりのことを考えると、この命も父からもらったものだし、存在自体はなくならないんじゃないかなあと少し考えるようになりました。

また量子論的というか、VRっぽいとも捉えれますね。

夜長茶廊さんめっちゃうま

この日は倉吉から夜長茶廊さんが出店。林さんのお知り合いだそうです。このカレー、めちゃくちゃうまかった。ボンベイジンガー、つまりエビカレーを頼んだのですがクリーミーでうまいのなんの!このレベルのカレーは津山にないので是非出したいところです。行列もできるほどでした。店主さんはディスクユニオンのブラジル/キューバ音楽のフロアーを担当されてた方で、流している音楽も最高。ぜひともみなさん倉吉に行って味わってください。