KOHHに続き、KandytownがEP『Local Service』をサプライズリリースしました。ワーナーミュージックからリリースされた傑作アルバム『Kandytown』から2年。各メンバーのソロアルバムが精力的に続き、知名度は上がり続けています。Keiju、Gottzのソロリリースがあったところでの、インパクトのあるタイミングでした。
シリアスさが増したEP
ファーストアルバムから2年。メンバーのラップスキルが上がったのはもちろんのこと、シリアスさが増した印象的です。ファッション面でもピックアップされることが多かったですが、メンバーのYushiが亡くなられたことから、どこか感傷的であり、死の面が曲に反映されていました。今作はそれが加速しています。相変わらず80年代感を醸し出すネタ選びが東京らしさを作り出しますが、トピックがより日々の焦点に当たるようになり、大変なんだな….と思わされるし、言葉の説得力は増している。浮かれ立っている様子がいい意味でも悪い意味でも減りました。
Kandytownフロウとも呼べるメンバーに共通したビートの取り方もクセになるのは相変わらずで、そこに言葉が聞き取りやすくなりました。Keijuのバースはユーモアもあって最高です。今回ioが不参加のことから、チーム内でも一歩抜きん出た存在です。
貞治みたいな片足
不安定
うまくやるやつらと待ち合わせ
目指す場所へ
『Prove』
Kandytown はトラックのネタ選びも、ムード作りも最高にうまい。歌って、ちょいメロウでアンビエントなトラップばかりではなく、日本独自のヒップホップがこういう方向に進んでくれれば嬉しいです。
https://open.spotify.com/track/7389FeZyHCj0S85yFw7HE8?si=F5UFI8Z0ScCHv1qilH3LNg