「うさぎ!」読書会第2回@yokoyama菊池

yokoyama菊池にて、読書会2回目が実施されました。この日は稀に見る大雪でしたが、その中でも主催の吉田曰く「タフなメンツ」が10人近く集合しました。1回に1話ずつ読むという方針になり、ひとりひとりが火を投げ込むように、かがり火を大きくしていきます。

小沢健二さんが書いた「うさぎ!」は、「はいいろ」という人間ではない存在が支配している世界の絵本です。絵本ですが、内容は現実世界の比喩であり、批判です。

広告は洗脳?

1話目につづき、2話目もはいいろがいかに巧妙に人々を操作しているかを説明しています。実名はでてきませんが、広告の父と呼ばれたエドワード•バーネイズが登場します。広告業界の心理的テクニックは、いかに売れないものを売るかに注力されています。

作中にテレ•スクリーンという人々を操作する機械がでてきます。これはもちろんテレビのこと。テレビを見過ぎていると、よく出ている人を知り合いかのように錯覚しますが、もちろんテレビに出演している人はわたしたちのことを知りません。あなたが実際に知らない人の不倫に時間を費やすのは、よく考えれば不自然なことです。

yokoyama菊池の管理人、森内さんも広告業界に身を置いていた時期もあるそうで、その時に参考にした本を紹介してくれました。

うさぎ!ではイメージを人々に植え付けることで、余計なモノをわたしたちに購入させていると説明しています。ディビッド•オグルヴィの本を読んでいましたが、「消費者はイメージを消費している」と、明記されていました。

旬な人をCMに起用し、商品が目新しくなったと錯覚させますが、実際はなにも変わっていません。

話の中で化学調味料の味の素が出てきました。公式にはサトウキビから作られているとのことですが、

サトウキビと化学合成したアンモニア類を
遺伝子操作した細菌に餌として食べさせ、
↓↓↓↓↓↓↓↓↓
その体内でアミノ酸を合成させ、
↓↓↓↓↓↓↓↓↓
出来たアミノ酸を、その細菌を殺して体内に出させ、
↓↓↓↓↓↓↓↓↓
そのアミノ酸が抜かれた細菌の死体と
体の中にあったアミノ酸がごちゃ混ぜになった混合物から
アミノ酸を選り出して、
↓↓↓↓↓↓↓↓↓
それにNaOH水酸化ナトリウムを化学反応させ
出来たグルタミン酸ナトリウムが、味の素です。』

ということです。くわしくはhttps://fujinomi8.exblog.jp/21727312/

まで。サトウキビから作って、というのはものの言い方で、イメージ操作とも取れます。この記事も真偽のほどはわかりませんが、ある側面から見るとこういうことになる、ということでしょう。

ロープライスエブリデイという本もあります。アメリカの小売王サム•ウォルトン著者。例えばスーパーでは特売がありますが、ほぼ毎日特売が行われております。肉でも、はじめから半額シールがついてるものも。半額でおトクというイメージで買わせています。

そもそもおトク、というのは損をしていないということ。去年末にAmazonのサイバーマンデーが行われました。通常の商品が期間限定で、格安で売られます。しかし売られているものはテレビでユーチューブをみるための機械とか、出産セットとか、ホントにこのタイミングで必要なものか!?と疑問なものばかり。

これを買えばわたしたちは損しない、というイメージ植えつけて、実は必要ないものを買わされています。

もちろん、必要なものが売っていれば、おトクです。しかし見る限り、どうしてもいるものかと考え直す必要はあるようです。

なぜ国によって格差があるのか

主催の吉田はよく戦争の話をします。歴史的にみても、わたしたちは継続的戦争をすることによって経済を維持しています。この事実からシフトしていく必要があります。

なぜお金がない国の人々に1時間100円にも満たない賃金を支払って、100円ショップのものが買えるのでしょう。お金がない国とわたしたちの1時間は、そんなに違うのでしょうか。

なぜに格差があるのか、と問うたときに、吉田は軍事力の差と答えてくれました。

裏付けするデータはないですが、事実だとしたら、悲しいことです。

終わったらめし

話終わったあとは、みんなで持ち寄りパーティーです。

写真は、メンバーがもってきてくれた豆腐のチーズ和え。おいしかった。