横山菊池にて、小沢健二の絵本、「うさぎ!」の読書会が行われました。詩の朗読会とおなじく、吉田省吾君が主催。その場で読むのではなく、事前にテキストを読み、意見を交換するという趣旨でした。開催場所である横山菊池は、津山の学びの場所。オープンパーティーにひきつづき、最高の内容です。
はいいろとは
「うさぎ!」の1話目には、はいいろという存在が描かれています。はいいろはアメリカにいて、人間をあの手この手でだまし、地球の4倍まで膨らんでいる。「うさぎ!」は絵本の世界ですが、多くの絵本がそうであるように現実世界の比喩であり、教訓です。
参加人数は10人ほど。それぞれがそれぞれの生きている状況から絵本の内容に照らし合わせ、感想を述べていきました。はいいろは一体なんなのかという議論、はいいろを資本主義としてスマホを使っていることを否定できないだろうということ、セクシャル的なことを含めてマイノリティーの立場を述べる人、たくさんの議論が出てきました。
主催の吉田君は、今のように集まって話してメシ食って楽しむこと。絵本に大切なことが残っていること。はいいろに染まった世界でどうすればいいかということを伝えようとしていました。
彼には不思議な力があって、話しているとみんな耳を傾けます。誠実に伝えようとしているからでしょう。それでは、メシだ。
今日のメニュー
持ち込みで、焼き牡蠣、鍋、明太子、パクチー入りキムチ、麦ご飯など。酒もふるまわれ、楽しい食事会でした。