数年前から鎌倉に行きたいと思い、ついにこの度、旅に出ました。きっかけはアニメのスラムダンクを見たこと。「あ、そうか。湘北とは湘南のことだったのだな」と気づき、EDで花道が歩いてるのも夜の湘南。ランニングしているのも湘南。漫画のラストで流川と花道が見ていたのは江ノ島だったのか。そう気づくといてもたってもおられず、バスのチケットを予約していました。
今回は鎌倉に行く、という以外目的はない旅です。しかも一人旅。学生時代思い立ってチャリで四国八十八カ所を周ろうとしましたが、四日で四カ所しか周れませんでした。あれ以来の一人旅です。ものすごくフレシキブルです。泊まるとこと行き帰りのバス以外すべて自由。準備も自分の着替えしかなく、カバンひとつで済みました。記事を書くために、またノマドを気取るためにMacBookを持って行こうかとしましたが、重くてやめました。
朝の鎌倉
深夜バスで津山市から新宿へ直行。8時間で6000円程度。神戸や大阪からは3000円台でありましたが、こんなものでしょう。ルミナス号というバスを利用したのですが、よかったのは3列で席に余裕があったこと。神戸から乗った隣に人がいてギュウギュウでトイレなしの夜行を考えるとまるでホテルのような快適さでしたが、ねむれず。朝、新宿についたものの、ねむくてたまりませんでした。
新宿駅から渋谷あたりまで朝の散歩をしようと思いましたが、だるくなったので早速鎌倉へ向かいました。鎌倉の移住者ブログを読みまくったので新宿〜湘南ラインで一本でいけることはリサーチ済。一時間ほどで着きます。さほど人がいない電車に乗り、ゆっくりゆられながら鎌倉へ向かいます。東京や横浜の風景を見ていましたが、わくわくとねむねむの狭間で揺れ動いていました。出発前、東京で寝れるところがあったらいいのにねと妹に言われ、気合いが足りていない発言と思いましたがその施設の重要性を肌で感じます。
一時間後。午前八時前に鎌倉に着きました。葉山のほうにも行ってみたいと思っていて、逗子駅で降りようかなと考えていましたが大船駅から鎌倉駅の乗り換えで逗子には止まりませんでした。大船駅で乗り換え鎌倉へ。ああついに着くのか。大船駅からは学生が多い。オールドスクールな制服の女子小学生とかいました。大正で時が止まっているかのような。そして一歩手前の北鎌倉駅の扉の開き、澄んだ空気がファッサーと車内に入ってきた瞬間、キタコレと思いましたね。鳥の音が異様に清い。これが鎌倉か。朝の鎌倉駅に降り立ちます。ああついにここまできたのか。ちょっと寄り道してくればよかったな。もったいなかったかも。
朝から開いているカフェでモーニングをキメようかとしましたが、いてもたってもいられず海へ向かいます。途中、カラオケファンタジーという異質な世界観の店があり、これが鎌倉のアベレージかと思いましたが、結局ここが異質なだけでした。
家を見るのが好きなんですが、鎌倉は総じて家のレベルが高い。金持ちが多そう、ということではなく、みな暮らしを大切に過ごしているように感じます。路地裏が狭くてすステキなんですが、映画に出てくる善の魔女のようなおばあちゃんが庭を掃除をしていると、小学生の女の子がいってきますと手を振っている。それを目撃したとき、直感しました。「ああ、いかんぞ。これは大きな物語の中にいる」と。めっちゃ狭い路地裏を透江の電もステキ。すれ違う人もステキな人ばかり。
感性に従い向かって行きますと、なぞの神社に通りかかります。ここも清かったな〜。ベンチで10分ほど仮眠をとらせて頂きました。ここに、土日しか開いてない雨にも負けずというカフェがあり気になりました。また、近くに「memory of japan」「take free」と書かれた箱に大量の木カゴと仏像が入った箱を見たときも、ストーリー性がありました。
海と山が近いのは神戸に似ているのかな。異人館みたいな家もあったりで。
海に出ます。もう一面清い。清すぎてヤバい。須磨とも垂水の感じともちゃうぞ。ず〜っと海岸線がつづいている。砂浜まで出ると漁ぽいことをやっている人がいたり、朝から焼いている人がいました。近くに芝生がある公園を見つけ、焼いている人がいるから寝てもいいよねという言い訳を見つけ、一時間ほどベンチで仮眠をとることに。zzz…
起きて腹が減ったので、近くのカフェ雪ノ下さんというドラマにも出たカフェに行くことにしました。行くとオープン前でもうちょい待ってくださいと言われ、散歩して時間をつぶすことに。店員さんに背中が草だらけですよと言われました。寝てたんだよねそこらへんで。
15分ほど経ってから行くと、すでにテラス席と店内がだいぶ埋まっていました。さすが鎌倉!軽く食べるつもりでしたが、名物のパンケーキを注文。なかなかにおなかがいっぱいになりました。。。