実写版の鋼の錬金術士が公開されました。ただ実写版ですと「西洋のお話なのにお前ら日本人やん!」感が拭えなく、トリラー?だけでも笑ってしまいます。そこで、FA版と呼ばれる09年のアニメ化作品を見ました。以下、ネタバレ要素も含みます。
ボンズが作っているだけであって動きがとても緻密です。アクションシーンがとても見応えが。どうやったらこんなんできるんやろ。魔法みたいな技使えるのに肉弾戦がメインなのがステキです。アルはヨロイの体になっても格闘技を磨いたんだろうか。その努力を想像すると涙が出そうになります。
北国に行ってからエドが大人になっていく様がいいです。三つ編みにせず、くすんだ緑のコートが落ち着いていて似合うなあ。エドはなんで三つ編みにしているんだろう。プチ女装癖があるのかもしれません。気に入ったシーンはエドとアルが働くところ。北国の要塞で氷柱落としとか、アルが父親と街の復興を手伝うとか。ウィンリィやホークアイ中尉みたいに、仕事を持って自立している女性が多いことや、仕事観がとてもしっかりしてるところがいいです。
後半はオトナの人達の政治劇になってくるので、エドアルがギャグだけになってきて寂しいですね。エドはいっつも怒っています。そんなに怒らなくてもいいのになあ。
最初のほうにウィンリィとこに修理に行き、義手を外しているシーンが、なんかびっくりしました。不全者の親なし少年だ….そらウケるわこれは!と思いました。不謹慎ながら。
物語も、現実の比喩が多くてためになります。イシュバールは時期的にイラク戦争のことやろか。内戦だし違うか。1900年くらいのドイツがモデルぽいですよね。エドアルも大人になると、ドイツ人ぽい顔立ちになるのかあ。